現代語訳 学問のすすめ

現代語訳 学問のすすめ

2026年5月4日

【タイトル】

『現代語訳 学問のすすめ』福澤諭吉,齋藤孝,筑摩書房,2009

【テーマ】

世のために働き、自分自身も充実させる生き方指南

【なぜこの本を読んだか】

  • Page turnersで三宅香帆さんが福沢諭吉の話をしていて、そういえばきちんと読んだことがないなと思ったから
  • 国際政治関連の難しい新書ばかり読んでいたので、気分転換になるかなと思ったから

【学んだこと】

  • 学ぶべきなのは、日常生活や社会で実際に役立つ「実学」であること
  • 学問は身分や職業に関係なく、ひとりひとりが等しく身につけるべきものである
  • 不当な政府に対して人民がとるべき行動には3つあるが、なかでも「身を犠牲にしてでも正義を守る」態度が最も尊い
  • 人間の最大の欠点は「怨望(他人の幸せを妬み恨むこと)」である(※本書でも「怨望は最大の悪徳」とされている)
  • 物事を信じたり疑ったりする際には、情報を取捨選択し「客観的に判断する力」が必要であり、その判断力を確立する(鍛える)ためにこそ学問がある
  • 他者との関わりを大切にし、積極的に交際を広げていくべきである

【視点の変化】

  • 福沢諭吉といえば「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」と説いた立派な人物、というイメージが強かったが、実際に読んでみると、意外にも歯に衣着せぬあけすけな(口の悪い)人なのだと感じ、彼に対する人物像が大きく変わった
  • 「明治時代の人の考えが現代に通用するものだろうか」と思いながら読んだが、「日本には政府はあるが、いまだ国民はいない」など今の自分にもグサッと刺さる言葉が多く、本当に大事なことは時代が変わっても全く色あせないのだと気づかされた
  • 学問とは単に何かについて学ぶということではなく、学んだことを実際に生かしていくことなのだと思うようになった

【感想】

齋藤孝さんのわかりやすい現代語訳で読んだことで、福沢諭吉という人物がとても身近な存在に感じられた。特に、欠点を挙げるときにネチネチとしつこく例示する感じが、人間味があって面白かった(実際に身近にいたら嫌だけれど)。明治の世に書かれた言葉が、現代でもいきいきと躍動する感覚があり、名著というのはこうやって読み継がれていくものなのだなと深く実感した。

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